バッティング上達のための練習に使える道具3種類

バッティング練習で使える野球道具はたくさんありますが、その中でも、バッティング上達のために、JBS武蔵がオススメする3つの道具と、それぞれの効果を高める練習方法をご紹介します。

ゴムチューブ

1つめはゴムチューブです。

ゴムチューブは、インナーマッスルなどのトレーニングにもよく使われますが、バッティングのフォーム作りにも活用することができます。

また、ゴムチューブを使った練習は、自宅などの狭い場所での練習雨の時の練習にも、簡単に取り組める練習という点も大きなメリットです。

理想のトップの位置を作る練習

バッティングでは、ボールに的確にミートしたり、力のあるスイングをするために、トップの位置を決める必要があります。

トップの位置がバラバラになってしまうと、ボールをミートすることが難しくなる上、力のあるスイングができないバッティングフォームになってしまいます。

理想のトップを作るために、ゴムチューブを使う練習方法を紹介します。

まず、ゴムチューブを柱など、動かないものに括り付けます。

次に、括り付けたゴムチューブを前の手で持ったまま、ステップします。

これだけで、トップの位置を自然に作ることができますが、この時に、トップの位置が上下してしまう場合は、トップの位置がずれてしまっている証拠です。

何度も繰り返し練習し、トップの位置が同じ位置になるよう心がけましょう。

また、ゴムを強く前に引っ張ってしまう場合は、上体が前に突っ込んでいる可能性がありますので、ゴムが軽く張るくらいの位置でトップを作りましょう。

体重移動で前に支点を作る練習

バッティングで、軸足の股関節を前の足の股関節にぶつけるように支点を移動させます。

下半身の支点を体重移動を使って移すことで、下半身のパワーを最大限に使うことができるようになります。

ゴムチューブを前の手で持ち、軸足から前足に体重移動をしながらゴムチューブを引っ張りましょう。

この時に注意するべきポイントは、ゴムチューブは手や腕で引っ張るのではなく、下半身で引っ張るように意識することです。

慣れていない方は、少し難しい練習になりますが、繰り返し練習し、下半身の体重移動と前足支点で回転するコツを掴みましょう。

体幹を使って打つ練習

ゴムチューブを使って、体幹を使ったバッティングの練習ができます。

まず、後ろの腕と体をゴムチューブで巻きつけ、そのままスイングをします。

ゴムチューブを巻きつけることで、体幹と後ろの肘がくっつくため、後ろの腕と体幹を一体化させたスイングをすることができます。

下半身の動きと連動させる意識でスイングし、下半身から上半身、そして腕の先の末端まで加速する感覚を掴みましょう。

注意するべきポイントは、下半身からの連動を意識することです。

腕の動きはゴムチューブで制限しているため、下半身を目一杯使ってスイングできるように心がけましょう。

バッティングのワレを作る練習

ゴムチューブを使って、スイング始動に入る前の「割れ」を作る練習ができます。

まず、ゴムチューブの先に足が入る程度の輪っかを作りましょう。

その輪っかを前足に入れ、逆側のゴムチューブはグリップと一緒に握ります。

そしてステップを入れてトップを作りますが、この時にゴムチューブを伸ばした時に割れができた状態になります。

このグリップと前足の距離を作ることによって、インパクトまでの間にスイングを加速させることができるようになります。

トップを作るタイミングとステップするタイミングがずれてしまっている場合は、十分にゴムチューブを張ることができずに縮んでしまうため、ゴムチューブの伸縮によって十分に割れができているかの確認が可能です。

注意するべきポイントは、上半身をひねり過ぎないことです。

ゴムチューブが上半身に当たってしまっている場合は、上半身をひねり過ぎている可能性がありますので注意しましょう。

傾斜台

2つめは、傾斜台を使ったバッティング練習です。

傾斜台を使うことで、下半身の体重移動や、バッティングにおける力の伝え方を覚えることができます。

今回の練習方法では、傾斜台に前足を置いた練習方法をご紹介しますが、後ろ足を置いて練習する方法もあります。

目的によって使い分けれるよう活用してください。

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上半身の突っ込みやスウェーを防ぐ練習

バッティングの時に、上半身が突っ込んでしまったり、軸が前にスウェーして伸び上がってしまうと、下半身の力を十分に使ったスイングができなくなってしまいます。

そんな時に活用できるのが傾斜台を使ったバッティング練習です。

まず、傾斜台を前に置き、前足を乗せます。

そのままスイングやティーバッティングを行います。

傾斜台と前に置くことで、前足に角度ができ、回転時に前足が伸展しやすく、下半身の力を使ったスイングができるようになります。

また、背中を少し反った状態でスイングできるため、背筋の力も有効的に使うことができます。

他にも、バットを使うのではなく、メディシンボールを投げることで飛距離を伸ばすためのトレーニングにもなります。

置きティースタンド

3つめは、置きティースタンドです。

置きティースタンドは、初心者からプロ野球選手、メジャーリーガーなど、選手の年齢や技術に関係なく活用できる野球道具です。

置きティーは、ボールが動いていない状態で打つため、スイングのタイミングを意識することがなく、バッティングフォームやミートポイントを確認できるのが特徴です。

また、ロングティーで使うことによって、ボールを遠くに飛ばすコツを掴むことができます。

バッティングフォームを確認したい時には、動くボールを打つ前に、置きティースタンドを活用してみてください。

詳しい解説と練習方法は、動画をご覧ください。

引用:https://www.youtube.com/watch?v=TcP27FDzilI

JBS武蔵

Youtuber

《コーチ》下 広志・河合 亮
小・中学生向けに、野球スクールでバッティングを直接指導、動画でのフォーム解析・指導をオンラインで提供する。
YouTubeでは、バッティングの他、守備、ピッチングなどの理論から練習方法まで情報を配信中。