投球時の肘の高さやリリースポイントは、例え指導を受けたとしても、感覚をつかむのが難しい要素です。
また、ボールのスピードや回転数、回転角度を知るためには、専用の機器を使って計測する必要があります。
定期的にボールのスピードや回転数を計測することで、自分の成長度合いや、自分の球質を知ることができます。
今回は、投手がボールの回転数を上げたり、縦回転をかけるために役立つ練習方法と野球ギアを紹介します。
テクニカルピッチ
テクニカルピッチは、SSKが販売している、球速や回転数、回転角度などを計測できる野球ギアです。
プロ野球やメジャーリーグでは、数千万円以上するとも言われる、レーダーを使った高性能な測定器を利用しています。
非常に高額な測定器ですが、これを利用することによって、投手の球質が可視化されるため、例えば投手交代のタイミングをデータに基づいて見極めることができるようになります。
テクニカルピッチの販売価格3万円ほどで、アマチュアのチームや個人でも、導入が可能な価格になっています。
試合では使えませんが、練習の際に、テクニカルピッチを導入することで、投げたボールのスピードの他、ボールの回転数や回転軸の角度を測ることが可能です。
伸びるボール、あるいはキレのあるボールを投げるためには、回転角度は地面と垂直にバックスピンをかけ、回転数も多いボールを投げる必要があります。
投球練習でテクニカルピッチを使うことで、投球したボールの質を確認することができ、例えば、100球を超えたあたりからは、ボールの回転数が落ちるといったようなデータを取ることもできます。
そのような投球データを記録することで、事実に基づいた練習メニューやトレーニングの内容を考えることが可能になります。
テクニカルピッチは硬式球とM球に対応しており、スマートフォンアプリをインストールするだけで、気軽に計測できるので、ぜひ球質の分析に役立ててみてください。
キレダス
キレダスは、ボールを投げる際の、肘の高さやリリースポイントなど、正しい投球動作を覚えるための野球ギアです。
例えば、野球指導の場面でも、「ボールをもっと前でリリースしなさい」「肘をもっと高く上げなさい」「リリースの瞬間だけに力を入れなさい」といったようなアドバイスをされることがありますが、選手にとって、感覚的にわかりづらいことも少なくありません。
そのような時に、まっすぐ投げるだけで、感覚をつかめるようになる野球ギアがキレダスです。
キレダスは、ボールに矢が刺さったようなデザインになっており、ボールの部分を握って、通常の投球と同じように投げます。
矢の部分がまっすぐ飛ぶように投げるためには、リリースを前にして、手首が立った状態で投げなければいけません。
これらを意識して繰り返すうちに、正しいリリーズポイントや手首の角度などをつかむことができます。
リリースポイントやボールの回転角度が気になる選手は、キレダスを改善に役立ててみてください。
動画ではさらに詳しく説明していますので、下記から動画をご覧ください。
引用:https://www.youtube.com/watch?v=Mp1a0EwtaxA