少年野球に入って初めてバットを買う時に迷うのが、自分に合ったバットの選び方です。
自分に合っていないバットを使うと、せっかく練習を積み重ねても、バッティングフォームが崩れてしまったり、過剰な負荷がかかってケガにつながる可能性もあります。
また、間違って規定外のバットを買ってしまうと、大事な大会で使えない可能性もあります。
今回は、「小学生22のバッティングドリル」で紹介されている動画から、誰でも自分に合ったバットが簡単にわかる方法を紹介します。
バットを購入する際は、必ず今回解説するポイントを確認しながら購入するようにしましょう。
バットを選ぶポイント
バットを選ぶ際に、最低限確認するポイントは下記の3つです。
- 所属する連盟の規定・規格
- バットの重さ・長さ
- バットのバランス
バットの規定・規格を確認する
野球の試合で使用するバットは、各連盟で規定があり、スポーツメーカーも、それぞれの連盟の規定、規格に沿って作っています。
規定外のバットは使用できないため、何よりも大切なのは、まずは、規定・規格を確認することです。
小学生の学童軟式では、全日本軟式野球連盟に加入していることが一般的ですが、全日本軟式野球連盟では、グリップの少し上に「JSBB」のマークがついたバットを使用しなければいけません。
おもちゃ売り場などで売られているバットは、試合では使用できない可能性が高いため、必ず「JSBB」のマークがあるかを確認してから購入しましょう。
また、「JSBB」のマークは大人用のバットにもついているため、合わせて「少年軟式用」の表示があるかも確認しましょう。
小学生の硬式野球の場合、ボーイズリーグの他、リトルリーグ、ヤングリーグなどがあります。
同じ硬式野球でも、バットの規格が異なるため、ボーイズリーグのバットをリトルリーグの大会で使用することはできません。
また、リトルリーグのバットをボーイズリーグで使用することもできません。
硬式用においても、バットにそれぞれの連盟のマークと少年硬式用のマークがついているかを確認しましょう。
一方、ヤングリーグでは2019年時点で、専用の規格のバットがないため、どちらのバットでも使用可能です。
このように、チームが所属する連盟によって、バットの規定や規格は変わるため、必ず購入前に確認しましょう。
適切なバットの重さと長さ
規定・規格を確認した後は、バットの重さと長さを選びましょう。
そこで、バットの重さと長さを選ぶ時に簡単に判別する方法があるので紹介します。
まずは、引き手だけでバットを持ちましょう。
引き手は、右打者の場合は左手で、左打者の場合は右手となります。
そのまま肩の高さで水平に持ち上げ、3秒間維持しましょう。
この動作で3秒間維持することが難しく、バットのヘッドが下がってしまったり、体を反らさなければ持てないバットは、自分に合っていないバットとなります。
基準としてこの方法を知っていれば、お店などでも迷いなく自分に合ったバットを選ぶことができます。
バットのバランスを確認する
バットには、主にトップバランスとミドルバランスの2種類がありますので、それぞれを比較してみます。
トップバランスは、バットの先の方に重心があるため、遠心力が加わりやすく長距離打者向きのバットになります。
メリットとして、遠くに飛ばしやすいということがありますが、バットコントロールの面においては少し難しくなります。
一方のミドルバランスは、トップバランスに比べ、バットの中心に近い位置に重心があるのが特徴で、中距離打者向けのバットになります。
ミドルバランスは、バットを振り抜きやすく、バットコントロールもしやすいといったメリットがありますので、アベレージヒッターを目指す方にオススメです。
そのほか、最近は見かけることが少なくなりましたが、カウンターバランスというグリップエンドの重心を大きくしたバットもあります。
実際にいくつかのバットを手にとってみて、お店で素振りの許可があれば、実際に振ってみると良いでしょう。
それぞれバットのバランスを確認し、振りやすいバットから選びます。
高反発バットの是非
上記は、バットを選ぶ際の最低限のポイントですが、実際に販売されているバットには、数千円のバットから4万円ほどのものがあります。
近年では、ビヨンドマックスに代表される複合バットなど、高反発のバットが多く販売されており、一般的には高反発のバットほど高価なものになっています。
高反発のバットは、打球速度が早く、飛距離も出やすいため、多くの人が使用していますが、裏を返せば技術がなくてもヒットやホームランが期待できるバットです。
ホームランを打てるバットで野球の楽しさを覚えるのも良いですが、しっかりと技術面を磨いて打てるバッターを目指しましょう。
動作分析のスペシャリストが教える「小学生22のバッティングドリル」では、今回紹介した動画以外にもプロ野球選手などを研究した結果から、理論的なバッティングの練習方法を紹介しています。
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