プロ野球の解説などでも、良いバッティングをした後に、解説者が「ヘッドがしっかり立っている」あるいは、「ヘッドが走ったスイング」などと表現することがあります。
このヘッドが立っている状態とは、どのような場合を指すのか、その意味するところがわからない方も多いのではないでしょうか。
今回は、バットのヘッドを立てることの意味と、バットのヘッドを立たせて凡打を減らすためのポイントを解説します。
バットのヘッドが立った状態とは?
バットのヘッドが立つというと、インパクトでヘッドを返す際に、バットのヘッドが上を向くというイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、決してそうではありません。
ヘッドを上に向けようとすると、手首を無理に返すことになり、いわゆる手首をこねたバッティングになってしまう可能性があるため、注意が必要です。
また、バットの軌道も変わってしまうため、凡打が増える原因にもなります。
では、ヘッドが立つというのはどのような場合を指すかというと、ベース上でヘッドが走っている状態を指します。
ベース上でバットのヘッドを走らせるためには、押し手(右バッターなら右手)の使い方がとても重要になります。
バットのヘッドの走らせ方
スイングをする時、押し手の手首は、横に向けたままスイングすることで、バットのヘッドが走り、強い打球を打ち返すことができます。
インパクトの時も、横の状態を保ちながら、横方向に手首を動かすようにしましょう。
その後のフォロースルーでは、手首を返してしまっても問題ありません。
手首を横のままに向けてスイングすることで、バットの軌道がまっすぐになり、うまくミートすることができます。
この手首の返しが早くなってしまうと、こねたバッティングになり、強い力を伝えることができなくなる上、凡打の可能性も高くなります。
一瞬のことなので、大変難しい技術になりますが、ゆっくりしたスイングから軌道を確認し、イメージを掴みましょう。
難しい場合、短いバットで片手スイングすることで、イメージも掴みやすくなります。
動画ではさらに詳しく説明していますので、下記から動画をご覧ください。
引用:https://www.youtube.com/watch?v=sM4LG0Ktndg