球速を上げるためには、様々な要素が必要です。
最近では、有名になったプライオボールを使ったトレーニングがありますが、他にも股関節や軸足、踏み出し足の使い方、体幹の使い方などもとても大切です。
今回は、自宅でも簡単にできる肩甲骨のトレーニングを紹介します。
肩甲骨を固定することの意味
肩甲骨の可動域を広げるための柔軟性や、肩甲骨周りの筋力を動かすための筋力を鍛えることは、球速アップの他、肩や肘の負担を減らすためにも大切です。
しかし、球速をアップされるためには、肩甲骨を固定するための前鋸筋という筋肉も鍛える必要があります。
なぜ、肩甲骨を固定するための筋力が必要かと言うと、投球時の肩甲骨は、常に外側に傾き、外転している状態になりますが、肩甲骨を固定させることで、腕や指の土台が安定し強い力を生むことができるからです。
この土台となる肩甲骨が、グラグラと動いた状態になってしまうと、強いボールを投げることができない上、肘や肩への負担が増え、ケガや故障につながる可能性があります。
球速アップやケガを防止するためにも、前鋸筋を鍛え、肩甲骨を固定できるようにトレーニングしましょう。
自宅でできる前鋸筋を鍛えるトレーニング
- 四つん這いの姿勢をとる
- 手は軽くハの字にする
- 指先が内側を向かないようにする
- 背中を丸めて肩甲骨を外に開く
- つま先を立てて膝を浮かせる
- 片足を浮かせて止まる
- これを繰り返す
慣れてきたら、早い動きで繰り返しましょう。
また、3本の指を使って指立ての姿勢でトレーニングすると、指先を鍛えることもできます。
回数やセット数、負荷のかけ方については、過度な負担にならないよう、できる範囲でやるようにしましょう。
動画ではさらに詳しく説明していますので、下記から動画をご覧ください。
引用:https://www.youtube.com/watch?v=BA-9Dm2L4jM
野球肘・野球肩などを投球動作から根本的に治す治療家。
京都市・もり鍼灸整骨院の院長の他、野球教室などでも投球動作の指導を行う。
樟南高校で甲子園出場ベスト8進出・鹿児島県沖永良部島出身。