バッティングで長打を打つためには、打球速度のアップや飛距離を伸ばすことが必要です。
そして、スイングスピードや回転力を上げることができれば、打球速度や飛距離を伸ばすことができます。
今回は、長打を打つために必要な、スイングスピードと回転力をアップさせる練習方法を解説します。
バッティングのメカニズム
バッティングのメカニズムでは、並進運動と回転運動の2つに大きく分けることができます。
並進運動とは、足のステップや体重移動における横向き(ピッチャーに向かって)の動きになります。
この並進運動が速いと、力強いスイングにつながりますが、一方では、タイミングを取りづらくなったり、ミートの確率が落ちやすくなるといったデメリットがあります。
回転運動は並進運動から、バットスイングに変えるための運動になります。
回転運動は、股関節や前足の壁、腰の回転から強いバットスイングを生み出すために、とても重要な要素です。
この並進運動と回転運動をうまく使うことで、力強いスイングができ、打球スピードの向上や飛距離アップが可能になります。
走りながらのティーバッティング
1つめの練習方法は、5メートル程度走って勢いをつけて打つ、スタンドティーを使ったバッティング練習です。
この練習では、並進運動から回転運動につなげるために行うため、体が前に流れて崩れてしまったり、打つ前に止まってしまうことがないように注意しましょう。
初めは難しいかもしれませんが、失敗を恐れずに思い切って勢いをつけてやってみましょう。
クイックステップ
2つめの練習方法は、クイックステップです。
クイックステップでは、股関節を曲げて内旋されている状態を作りましょう。
この状態ができていれば、軸足の足首、膝、股関節がおおよそ直列になります。
そして、次に素早くステップして前に行くスピードが速くなるように意識します。
ただ、ステップする時に、前足を出すだけでは並進運動のスピードが上がらないので、しっかりと体重移動を意識しながら行いましょう。
また、体と頭が前に行き過ぎてもいけないため、ステップした前足の角度が斜めになるように着地して、スムーズな回転運動に繋げましょう。
傾斜台を使ったティーバッティング
傾斜台を使ったティーバッティングでは、傾斜台に前足を乗せてスイングします。
速い回転をしていくためには、回転運動の時に、前足を伸ばしてスイングする必要があります。
この時に、膝が曲がってしまうと、横に行く力が吸収されて、弱くなってしまうため、前足を伸ばして、跳ね返った力を前の股関節で受け止めましょう。
軸足の動きはしっかりと捻りを入れて、骨盤が回転する力に変えましょう。
ステップに関しては、ノーステップでも問題ありませんし、勢いをつけるためにステップを入れても問題ありません。
今回は、バッティングにおいて、スイングスピードと回転力をアップさせる練習方法を解説しました。
動画ではさらに詳しく説明していますので、下記から動画をご覧ください。
引用:https://www.youtube.com/watch?v=PKWeV_POtXo