体幹を使ったバッティング・ピッチングができるようになる練習方法

野球の動作において、バッティングでもピッチングでも下半身を使うことの重要性強い体幹が必要というのはどこでも言われることです。

ボールやバットを直接持つ部分は、手のひらですが、腕や上半身だけを使っても、強いパワーを生み出すことはできません。

今回は、バッティングやピッチングにおいて、強い体幹を作るための下半身の使い方と練習方法について解説します。

下半身で支点となる体幹を作る

下半身の使い方の中でも、体重移動に関する指導はよく行われています。

しかし、体重移動だけができても、その体重を受け止める支点ができなければ、せっかく貯めたエネルギーをうまく生かすことができません。

野球の動作の中でも、力点支点作用点の3つを作る必要があります。

その中でも、支点となる部分が、体幹であり、強い体幹は下半身をしっかりと安定させることによって作られます。

体幹をうまく使うための練習方法

体幹を使ってバッティングやピッチング、スローイングに生かす練習メニューを3つ紹介します。

下半身を固定した連続ティーバッティング

下半身を固定して連続ティーは、体の軸ができるため、体幹の強化や体幹を使ったバッティングに効果的な練習方法です。

練習方法は、バッティングのステップ幅に足を固定し、連続で打つようにします。

この時、投げ手の人は、テンポよく、同じポイントで打てるように丁寧に投げましょう。

フォームが崩れてしまうような練習は逆効果になります。

投げ手がうまくトスできない場合は、スタンドティー(置きティー)がオススメです。

また、慣れてきても、一度で多くの数を打たせるのではなく、1セットを5球程度(多くても10球)にして、セット数を多くする方が効果的です。

ここがポイント!
・バッターがトップを作るタイミングでトスをあげよう
・フラフラしないように下半身を固定しよう
・軸がブレないよう、はじめは3球程度の連続打ちにしよう
・たくさんの数を打つのではなく、1セット5球程度を繰り返そう

下半身を固定したキャッチボール

下半身を固定したキャッチボールも、ピッチングやスローイングに効果的です。

通常のキャッチボールでは、ステップをしてから投げますが、下半身を固定することによって、支点ができるため、体幹を使った投げ方を練習することができます。

練習方法は、投げる方向に対して正面を向き、肩幅より少し足を開いた状態で固定し、相手に強いボールを投げます。

この時、下半身がフラフラしたり、体が前に折れてしまったり、足が前に出ないようにすることがポイントです。

また、慣れるまでは、ネットを使って、徐々に距離を伸ばしていくと良いでしょう。

ここがポイント!
・投げる方向に対して正面を向こう
・下半身がフラフラしないよう踏ん張ってボールを投げよう
・コントロールが難しい場合は、ネットを使おう
・慣れてきたら徐々に距離を伸ばそう
野球用防球ネット バッティング・ピッチングネット

野球用防球ネット バッティング・ピッチングネット

6,540円(04/24 22:23時点)
Amazonの情報を掲載しています

片足でのキャッチボール

片足でのキャッチボールも、体幹を鍛えるのに効果的な練習方法です。

片足のみ着地した状態で、強いボールを投げるためには、体をうまくひねり、リリースでうまく力が伝わるポイントを作らなければいけません。

練習方法は、投げる方向に対して正面を向き、片足のみを地面に着いた状態で、相手に強いボールを投げます。

この時、上げている方の足が地面に着かないように注意しましょう。

片足でできるようになれば、逆の足でも練習してみましょう。

ここがポイント!
・片足でうまくバランスをとろう
・瞬間的に力を入れてボールを投げよう
・上半身が折れないようにしよう
・逆の足でもチャレンジしよう
【サッカー日本代表】長友佑都の体幹トレーニング20

【サッカー日本代表】長友佑都の体幹トレーニング20

長友 佑都
805円(04/24 22:23時点)
Amazonの情報を掲載しています

以上、今回は強い体幹を作るための下半身の使い方と練習方法を紹介しました。

詳しくは、動画をご覧ください。

引用:https://www.youtube.com/watch?v=-H8n23hCqCI

森 洋人 もり鍼灸整骨院

Youtuber

野球肘・野球肩などを投球動作から根本的に治す治療家。
京都市・もり鍼灸整骨院の院長の他、野球教室などでも投球動作の指導を行う。
樟南高校で甲子園出場ベスト8進出・鹿児島県沖永良部島出身。