内野手の守備練習と言えばゴロ捕球の練習です。
なぜゴロの練習をすることが多いのでしょうか?
それは、内野手が処理する打球の比率が、フライやライナーに比べ、ゴロが多いからと言えます。
今回は、内野を守るなら、絶対に知っておかなければいけない、ゴロ捕球時のバウンドについて解説します。
ゴロにも色々な軌道がある
ゴロの捕球と言っても、実際のゴロにはさまざまな軌道があります。
例えば、軟式ボールでは、高いバウンドの打球がよく見られますが、硬式ボールでは、低くて速いバウンドの打球が多いのが特徴です。
これは、単にボールの硬さによるものです。
一般的には、高いバウンドが多い軟式ボールの場合の方が、捕球しやすいように感じるかもしれません。
バウンドが大きい分、捕球のポイントがわかりやすいためです。
しかし、特に幼児や小学校低学年の子供の場合は、バウンドの大きさを見極められないため、上手く捕ることができません。
幼児や小学校低学年の子供の場合は、バウンドが低い硬式ボールの方が捕りやすかったりするのです。
ゴロをしっかり捕るためには、ゴロの捕球ポイントをわかりやすく教えてあげましょう。
捕りやすいゴロの捕球ポイント
捕りやすいバウンドを教えるためには、バウンドの横からのイメージを見せて、捕球ポイントを教えてあげると良いでしょう。
また、初めから答えを教えるのではなく、クイズを取り入れてみると、子供たちは喜んで考えるようになります。
下記の図は、クイズの例題です。
この図を直接見せても良いでしょうし、地面に描いてみても良いでしょう。
ここで、少し補足ですが、野球を教える中で、子供たちに考えさせることは、非常に大切なことです。
練習の中でも、色々なポイントでクイズを出すことで、子供たちも興味を持って練習に取り組むことができ、野球を楽しむことができます。
なぜその答えを選んだのかについて、質問するとさらに考えが深まりますね。
さて、子供たちが一生懸命考えた後に答えの発表です。
正解は、①のボールがバウンドした直後、④のボールが落ちてきたところですね。
このポイントにグラブを持ってくることができれば、ゴロが捕りやすくなります。
理由としては、下記の通りです。
ゴロが捕りやすい理由
- ①バウンドの直後は、イレギュラーなどの変化が少ないため
- ④バウンドの頂点を通過して、勢いが落ちているため
逆に②と③は、バウンドの変化に対応がしづらく、勢いが十分に落ちていないため、捕りづらいポイントとなります。
ノックをするのは、バウンドを覚えてからでも遅くはありません。
しっかりと段階を踏んで、レベルアップを目指しましょう。
ちなみに、今回、内野手向けに、捕りやすいゴロの捕球ポイントとして解説しましたが、外野手の場合も基本は同じです。
様々なゴロに対応できるよう、しっかりとゴロの捕球ポイントを覚えておきましょう。