ピッチャーにとって、下半身の使い方は、とても重要なポイントです。
なぜなら、下半身をうまく使うことで、ボールに体全体のパワーを伝えることができるからです。
この記事では、ピッチャーの下半身の使い方の中でも、踏み出し足(右投手の場合は左足)の使い方について解説します。
球速がなかなか上がらない、ボールのキレ、回転数をアップさせたい方は、ぜひ実践してみてください。
踏み出す足の使い方を覚えて、ボールのスピードとキレをアップさせましょう。
踏み出す足の役割とは?
ピッチャーが下半身をうまく使うためには、はじめに、投球動作における軸足と踏み出す足、それぞれの役割を知っておく必要があります。
右投げの方は、右足が軸足、左足が踏み出し足となります。
逆に、左投げの方は、左足が軸足、右足が踏み出し足となります。
まず、軸足は重心を投げる方向に体重移動を行い、投球方向に勢いをつける役割を担います。
対する踏み出し足は、体重移動のパワーを受け止める役割を担っています。
これを車で例えると、”軸足はアクセル”、”踏み出し足はブレーキ”の役割となります。
例えば、バスや電車に立って乗っている時、急ブレーキがかかると、人は勢いよく進行方向に倒れてしまいます。
投球動作においても、アクセル役の軸足とブレーキ役の踏み出し足を、うまく使うことで、下半身のパワーを腕の振り変えることができ、最終的にボールのスピードやキレをアップさせることができるようになります。
この投球動作における軸足と踏み出し足の役割を理解した上で、それぞれの使い方を覚えましょう。
ボールに球速・キレを生む踏み出し足の使い方
軸足と踏み出し足の、それぞれの役割を理解した上で、ボールに球速・キレを生む踏み出し足の使い方を解説します。
ポイントは、リリースの直前の膝の角度です。
上はリリース直前の写真です。
× 左の写真:くるぶしより膝が前に出ている状態
◯ 右の写真:くるぶしより膝が後ろで止まっている状態
この動作を実際にしてみるとわかりますが、左の写真のように、膝が前に出てしまうと、膝が折れてしまっているため、ブレーキをかけることが難しく、パワーを腕の振りに伝えることができなくなります。
対して、右の写真のように、膝を後ろで止めることができれば、ブレーキをかけることができ、地面からの反力を腕の振りに変えることができます。
(動画では「床反力」と解説されており、「地面反力」とも呼ばれることがあります。)
このように、踏み出し足をうまく使うことができるようになれば、股関節に支点ができ、上半身から腕の振り、最終的にボールのスピードやキレをアップさせることができるようになります。
自分の投球動作を動画で確認し、それぞれのタイミングで、踏み出し足がどのような状態になっているか確認し、踏み出し足をうまく使えるように練習してみましょう。
詳しくは、わかりやすく解説された動画をご確認ください。
【提供元:もり鍼灸整骨院】
この記事が気に入ったら
いいねしよう!
最新記事をお届けします。