春も終わりを迎え、暑い時期になると、特に注意が必要なのが熱中症です。
真夏でも屋外で試合や練習がある野球では、常に熱中症のリスクが伴います。
誰もがおちいる可能性がある熱中症は、重症になると命を落とす危険もあります。
熱中症には十分に注意し、熱中症を防ぐための予防策を知っておきましょう。
熱中症の予防策
熱中症は、誰もがかかる可能性がありますが、適切な対策をすることで予防できる可能性を高めることはできます。
- 快適な睡眠をとる
- 食事をしっかり摂る
- 水分、塩分を補給する
- ユニフォームを工夫する
- 冷却グッズを利用する
- 熱中症のサインを見逃さない
快適な睡眠をとる
体調を万全に保つためには、7時間程度は睡眠時間を確保し、快適な睡眠をとる必要があります。
翌日の早朝から試合、練習の予定がある場合は、早めの就寝を心がけましょう。
また、夏場は夜間であっても気温や湿度が高いため、寝付きにくいシーズンですが、適度にエアコンや扇風機を利用したり、寝具も、通気性や吸水性が良いものや、涼感のあるもの利用するなど、寝不足にならないよう注意しましょう。
食事をしっかり摂る
栄養のある食事をしっかり摂ることも、熱中症を防ぐためには重要です。
暑い時期になると、食欲が落ちやすい傾向にありますが、十分な食事を摂らないまま運動することは熱中症のリスクを高めます。
朝は家で食事をしっかりと摂り、昼食など屋外での食事の際は、冷たい麺類にするなど食べやすいものに工夫しましょう。
水分、塩分を補給する
暑い時期は、運動をしていなくても汗をかくため、水分と塩分が失われていきます。
練習中には10分間隔で休憩時間を設け、こまめな水分補給と、適度な塩分補給を心がけましょう。
水分補給の際は、水でなく、スポーツドリンクや経口補水液など、水分以外にも適度な塩分や糖類を補給できるものが良いでしょう。
ユニフォームを工夫する
野球では、通常、帽子や野球用ユニフォームを着用します。
着用するユニフォームは、できるだけ通気性、吸水性、速乾性の良いものを選びましょう。
また、黒系の帽子やユニフォームは、熱がこもり、体温を上昇させるため、白系のものがオススメです。
冷却グッズを利用する
最近は、うちわや冷却剤の以外にも、水につけるだけで冷たくなるタオルや手動で動く扇風機など、熱中症防止のためのグッズが多く販売されています。
野球以外でも利用でき、数百円程度の手軽な価格で、手に入れることができるため、事前に備えておきましょう。
熱中症のサインを見逃さない
野球でサインの見逃しは禁物ですが、熱中症のサインも見逃してはいけません。
熱中症には、下記の通り、軽度から重度まで3段階のレベルがあります。
- Ⅰ度:めまい、立ちくらみ、筋肉の硬直(こむら返り) など
- Ⅱ度:吐き気、嘔吐、頭痛、体のだるさ、虚脱感 など
- Ⅲ度:立てない、けいれん、高熱、過呼吸、意識もうろう など
運動中に足がつった経験がある方も、少なくないと思いますが、足がつるといった症状は熱中症のサインの可能性があります。
その他、手足のしびれを感じた時や、気温が高いのに寒く感じる時なども、熱中症のサインかもしれません。
また、指導者が選手を観察することはもちろんですが、選手同士でもお互いに目配りをし、気分が悪そうな選手がいないか、チェックするようにしましょう。
お互い目配りすることも大切なチームワークです。
万が一、熱中症の症状が出た場合は、体を冷やすなど適切な処置を行い、医療機関を受診したり、症状が重い場合は、早急に救急車を呼びましょう。
以上、熱中症を防ぐための知識を忘れず、暑い季節も安全に野球を楽しみましょう。