超簡単!10秒のセルフチェックで野球肘を防止する方法

野球プレーヤーにとって、特に肘や肩の故障は、パフォーマンスや選手寿命を左右する重大な問題です。

今回は野球肘の悪化を予防するためのポイントや、早期発見のために10秒でできるセルフチェックの方法を解説します。

チームなどでも、簡単10秒でできるセルフチェックを定期的に行い、肘の故障を未然に防ぎましょう。

野球肘3つのタイプ

野球肘は、痛みや障害が出る部位毎に、下記の3つのタイプに分けられます。

  • 内側型:肘の内側に痛み、障害が出る
  • 外側型:肘の外側に痛み、障害が出る
  • 後方型:肘の後方(上部)に痛み、障害が出る

これらのタイプは、筋肉や靭帯、骨、体の成長など、様々な原因や複合的な要素による影響が考えられますが、主な原因として考えられる要素を認識しておきましょう。

肘の内側の痛み

肘の内側が痛くなるケースは、疲労で痛みが出てくることが多く、筋肉や靭帯に大きな負荷がかかっていることが原因となることが考えられます。

肘の外側の痛み

肘の外側が痛くなるケースは、成長期がくる前の選手や成長途中など、骨がまだ未熟な時期に、骨が圧迫されたり、刺激されることで損傷してしまうものがあり、重症の場合、離断性骨軟骨炎と診断されることがあります。

肘の後方(上部)側の痛み

肘の後方側が痛くなるケースは、筋肉や肘を曲げ伸ばしした時に、骨と骨がぶつかることなどが原因で痛みが出ることが考えられます。

野球肘を簡単・10秒でセルフチェック

このような野球肘を未然に防いだり、早期発見するためにセルフチェックできる方法が下記の通りです。

  1. 両手の手のひらを上に向けた状態で前に伸ばす
  2. 両方の肘の伸びた状態を見比べる
  3. 両手の手のひらを上に向けた状態で横に広げる
  4. 両手を肩の方に曲げる
  5. 両方の肘の曲がった状態を見比べる

左右の状態を確認し、利き腕が反対の腕に比べて、伸びづらい、もしくは曲げづらい状態であれば、野球肘の前兆の可能性があります。

また、すでに肘が痛い場合は、すぐに投球を中止し、ストレッチや治療をしましょう。

肘に異常が見つかった時の対処法

セルフチェックを行い、肘に異常を感じた場合は、すぐに投球を中止しましょう。

肘の状態や関節の動きが悪いにも関わらず、痛みが出ていないからと言って、投球を継続すると、大きなケガにつながる可能性が高まり、治療期間も延びてしまうことになります。

特に、肘の外側に影響が出ている場合は、骨に異常が発生している可能性があるため、安静の期間をしっかり設けて、骨の損傷を回復させる必要があります。

骨に異常が出ている状態で、投球を続けると、骨が剥がれてしまう離断性骨軟骨炎となり、手術が必要なケースになることも考えられます。

そのため、本人だけでなく、チームの指導者や親なども、定期的なセルフチェックを行い、肘の状態が悪い場合は、ストレッチや治療をするようにしましょう。

詳しくは、動画をご覧ください。

【提供元:もり鍼灸整骨院