盗塁のスタートは右足から?左足から?スタートの方法と練習方法

盗塁を成功させるためには、スタートの速さが非常に大きなポイントになります。

いくら走るのが速くても、スタートが遅れてしまえば成功率は大きく下がることになります。

そこで、今回は、盗塁の成功の鍵を握る、2種類の素早いスタートを切り方と練習方法を動画つきで紹介します。

スタートには2種類ありますが、どちらが正解、間違っているというのはありません。

実際にタイムを計測するなど、自分に合ったスタートの方法を選ぶようにしましょう。

走塁の基本姿勢

盗塁を成功させるためには、良いスタートを切ることが条件ですが、良いスタートを切るためには、リードの構えも大切です。

リードの構えは、お尻を少し引き、重心を低くして、リラックスした状態にし、いわゆるパワーポジションの姿勢で構えるようにしましょう。

この時に、膝が前に出てしまったり、骨盤が後ろに倒れていないか注意しましょう。

リードの構えのポイント
  1. 重心を低くする
  2. お尻を後ろに低く
  3. 膝が前に出ないようにする
  4. 上半身はリラックスする

左足から蹴る盗塁のスタート

1つめは、左足の母指球で地面を蹴ってスタートする方法です。

この左足からスタートを切る方法は、一般的に指導でも多く取り入れられているスタートの方法です。

スタートの時の動作は、左足の母指球で地面を蹴って、足をクロスした形でスタートを切ります。

左足からのクロススタートで注意するべきポイントは、内転筋をうまく内旋させ、次の塁に向かって直線上に足を踏み出すことです。

足がクロスしきれず、直線から外れてしまうと、蹴り出しの力をロスする上、距離も遠くなってしまうので注意しましょう。

左足スタートのポイント
  1. パワーポジションで構える
  2. 左足の母指球で地面を蹴る
  3. 内転筋を内旋させる
  4. 進塁方向の直線上に左足を出す

クロススタートを速くする練習方法

素早いクロススタートを切るための練習に「キャリオカステップ」があります。

両手を左右に広げたまま、進行方向に向かって、左足を前後にクロスしながら、素早くステップをします。

この時も、右足の股関節を内旋させ、しっかりとクロスさせて直線上に足が乗るように意識しましょう。

【動画】一塁ランナー・第一リードの距離の決め方

2017.10.17

右足から切る盗塁のスタート

2つめは、右足を引いて頭を前に倒してからスタートを切る方法です。

このスタートのメリットは、重心が前に行くことで加速がつくため、速くスピードに乗れることです。

注意するべきポイントとしては、右足は前に出すのではなく、右足を少し引くことです。

右足を前に出してしまうと、体が起き上がってしまい、スピードが落ちてしまうので注意しましょう。

右足スタートのポイント
  1. 右足を素早く引く
  2. 頭から重心を進行方向に向ける
  3. 上体が起き上がらないようにする

右足を速く引くスタートの練習方法

右足を素早く引き、スタートするための練習があります。

まずは、パワーポジションの姿勢から、小刻みにジャンプします。

そして、右足だけを左右に素早くステップします。

この時、左足は同じ場所でジャンプを繰り返し、左右に動かないように注意しましょう。

盗塁成功率アップの極意!完璧なスタートを切るための練習方法

2019.11.09

詳しい解説と練習方法について、動画をご覧ください。

引用:https://www.youtube.com/watch?BiYjhM-QGjA

JBS武蔵

Youtuber

《コーチ》下 広志・河合 亮
小・中学生向けに、野球スクールでバッティングを直接指導、動画でのフォーム解析・指導をオンラインで提供する。
YouTubeでは、バッティングの他、守備、ピッチングなどの理論から練習方法まで情報を配信中。