雨の日でも守備でエラーを防ぐ準備のポイント

屋外スポーツである野球は、天候によって様々な状況に対応する必要があります。

特に雨の日は、グランドがぬかるんだり、ボールが濡れて送球の際に滑ってしまうこともあります。

そのような状況の中でも、エラーを防ぎ、しっかりアウトを獲るためには、雨の日のチェックを行う準備が大切になります。

今回は、そんな雨の日でもエラーをしないための準備のポイントを解説します。

グランド状況の確認

グランド状況は、天候に関わらず、それぞれのグランドによって、土の種類や芝生の有無によって状況が変わりますが、特に雨の日は、普段とは状況が異なるため、事前の状況確認が、守備の明暗を分けることになります。

特に注意するべきポイントは下記の通りです。

  1. ゴロの速度と跳ね具合
  2. 地面の踏ん張り
  3. 芝生の濡れ具合
  4. ボールの滑り具合

これらは、ウォーミングアップや試合前のキャッチボール、ノックなどの際に確認することができます。

試合中に雨が降り出す場合もありますが、常に状況を確認することで、事前準備ができますので、それぞれのポイントを確認するようにしましょう。

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ボールの跳ね具合

普段は土が固く、バウンドがよく弾むグランドでも、雨水を吸収することで、土が緩み、いつもよりバウンドが跳ねないことがあります。

そのため、下記の2つのポイントを意識するようにしましょう。

1つめは、ゴロは普段よりも前に出て捕球することです。

雨でぬかるんだグランドでは、バウンドの反発力が吸収されるため、バウンドが跳ねが弱く、速度も遅くなります。

そのため、普段のリズムで捕球しようとすると、捕球ポイントが合わない上、リズムも狂うため、エラーの可能性が高まります。

エラーを防ぐためには、普段よりも1つ前の捕球ポイントで捕ることを心がけましょう。

2つめのポイントは、普段よりも長い時間、腰を低くすることです。

ぬかるんだグランドでは、普段よりも打球速度が遅くなるため、腰が早く上がってしまう傾向があります。

普段より、長い時間、腰を低くすることで、トンネルやファンブルを防ぐことができます。

また、バックスピンがかかったような打球は、泥が顔に飛んでくることがあるため、体は正面に入りつつも、顔は正面に入らないようにしましょう。

地面の踏ん張り

守備や走塁のスタートで、1歩目はとても重要な要素です。

しかし、雨のグランドでは、土がぬかるんだ状態だと、金具のスパイクでも踏ん張ることが難しくなります。

普段と同じように、一気に大きな力をかけようとすると、足が取られてしまい、転倒することもあるため、特に、スタートとブレーキをかける時は、注意が必要です。

雨で踏ん張りが効かない時は、つま先やかかとなど、1点に集中して力を加えるのではなく、接地面の面積を増やすため、足の裏全体が地面に接地するようにしましょう。

接地面の面積を増やすことで、滑ったり、転倒するリスクを抑えることができます。

また、歩幅は普段よりも小さな歩幅でスタートを切るようにしましょう。

芝生の濡れ具合

外野もしくは、内野が芝生のグランドでは、芝生が濡れている時、特に強いライナー性の打球では、バウンドが吸収されず、速度が落ちることなく滑っていく打球になることがあります。

雨が水たまりのように溜まっている時は、逆にバウンドが吸収されてしまうことがあるため、ノックやキャッチボールで必ず芝生の状態を確認するようにしましょう。

内野手は、外野手がエラーした時に備え、カバーリングやカットプレーに備えましょう。

ボールの滑り具合

雨の日に注意するべきポイントは、捕球の時だけではありません。

送球の時も、ボールが濡れていたり、泥がついた状況では、普段通りの送球ができません。

指先で投げると、滑って悪送球になる可能性があるため、わしづかみにして投げる方法もあります。

しかし、決して手投げになるのではなく、ステップを小さめにしてを正確な送球を意識しましょう。

これらは、雨の日の練習の時に、必ず取り入れるようにしましょう。

以上、今回の記事では、雨の日でも守備でエラーを防ぐ準備のポイントを解説しました。

詳しくは、下記の動画をご覧ください。

引用:https://www.youtube.com/watch?v=5dV31V6DcMI

JBS武蔵

Youtuber

《コーチ》下 広志・河合 亮
小・中学生向けに、野球スクールでバッティングを直接指導、動画でのフォーム解析・指導をオンラインで提供する。
YouTubeでは、バッティングの他、守備、ピッチングなどの理論から練習方法まで情報を配信中。